「朝令暮改型経済」
世界経済が動くと、日本経済も動く。
あたりまえのグローバル化時代。
インターネットなどの情報は光の如く、地球の裏まで瞬時に伝わり、昨日と今日、そして明日、毎日めまぐるしく変わり、、変化は高速化している。
言うなれば、「朝令暮改型経済」といってもいいかもしれない。
不動産業界に少し目をやってみると、わずか2、3年前まで、いけいけドンドンで用地を購入していたマンション業界が、いまは瀕死の状態である。
マンションが売れない。
今年になってから、経営が立ち行かなくなり、法的処理を進めている会社がいくつかある。
僅か1年、2年で天と地の差である。
しかし、このような状況のなかでも、時代を読み、経済の現状を読み、いけいけドンドンに付和雷同しなかったマンション業者や不動産業者、不動産投資家は、地価が下がるこれからが不動産は買い時とばかりに、おいしい物件を物色し始めている。
高速に、しかも激動する世界経済の潮流をとめることはできない。むしろ、これからもっと経済の波は大波になるかもしれない。
重要なのは、そういう経済の波であることを受け入れて、情報を瞬時に分析し、変わることを恐れず、的確に舵をきって、大波に呑み込まれるのではなく、大波に乗ることなのではないだろうか?
「日本の製造業を支えている人達」
東海地方は,自動車,工作機械及び繊維など製造業を営んでいる多くの企業があります。日本の高度成長を支えたのは製造業であり,海外に生産拠点が移っている部分もありますが,今なお,日本における製造業は重要な産業です。そして,著名なメーカーは,1次下請,2次下請,3次下請など多くの下請け企業を抱えています。
これらの製造業の工場で働いているのは,どのような人々なのでしょうか。もちろん,日本人の社員も働いていますが,工場の規模が小さくなるにつれて,外国人労働者の比率が多くなっているのが,実社会の現状だと思います。ブラジル,ペルー,ベトナム,中国など多くの国の外国人が,日本の工場で,労働者として,働いています。日本の製造業は,これらの外国の人々がいなければ,成り立たないというのが現実です。外国の人々が日本の製造業を支えているのです。
ところで,外国の人が,工場に日本に来るためには,どのような方法があるのでしょうか。不思議なことに,日本は単純労働者の受け入れをしていませんので,外国の人が日本の工場で働きたいという理由で,日本に来ることは困難です。
しかし,現実に,日本の工場で働いている外国人の人達がいます。この外国人の人達はどのような資格で日本の工場で労働しているのでしょうか。多くの場合,これらの外国の人達は,日本人と結婚していたり,日系2世,あるいは3世だということで,在留資格を得ているのです。
工場で働くために日本に来ることはできないけれども,日本の工場は外国の人達の労働で支えられている。これが,日本の現状なのです。
「ビリーズ効果」
桜の季節も終わって初夏を感じる今日この頃ですが、時折肌寒い日も多いです。寒がりな私はセーターとコートを未だに常備しています。
そんな寒がりな私ですが、昨年9月からビリーズブートキャンプにどっぷりとはまり、いまだに毎日続けています。かれこれ300日になります。
血液がサラサラになり体重も約6〜7キロ減りました。3月にはビリー達が名古屋へやってきました。
私は、生レッスンを受ける機会に恵まれ、普段DVDでしかみることのできない人たちと生で触れ合うことができました。
新しい友人もできました。
思えばこの何十年間、そういう体験をしたことがなく、これからは、あちこちへ出かけていって、何でも生で体験するということをしてみたいと思っています。
ビリーを始める前はゴルフに手を出していて週2位で練習に行っていましたが、こちらの方は、時間(とお金)がなく、ご無沙汰している状況です。
運悪くレフティですので、そのこともご無沙汰している理由です。
さて、職業柄、知財の話も少し入れておこうと思います。
今年も例によって法律改正があり、一部は近々施行の予定です。
身近なところでは、商標登録に要する印紙代が約半額程度強になります。今後の出願増を促すためと思われますが、この改正によって、どの程度商標登録出願が増加するのか少し、楽しみです。
今年の漢字」
先日、京都の清水寺奥の院にて全国公募で一位になった「今年の漢字」の発表がありました。毎年自分なりに一年を振り返り、どんな漢字があてはまる年だったのかあれこれと思いを巡らしますが、今年は、「偽」。やっぱりという感じでした。
耐震偽装に始まり、食品の産地偽装や賞味期限改ざんと年の瀬に至るまで、まさに「偽」の一年でした。
特に、耐震偽装問題により改正建築基準法が6月より施行されましたが、建築確認の審査が大幅に厳格化されたため、申請の見合わせが相次いだ上、過度に厳しいチェックで「不適合」の判断を繰り返した検査機関もあったとみられ、新築住宅の着工戸数が前年に比べて3割以上のかつてない落ち込みを記録しました。
私の回りでも、改正前までは民間の審査機関で翌日に完了していた建築確認申請が改正後は1ヶ月弱かかるようになり、一日の受付件数が制限され、朝6時から並ぶといった異常事態が暫く続きました。
ようやく国土交通省は12月になって審査体制をやや簡素化するものとし、マンションなどの審査が大幅に遅れる懸念が高まっていることへの対策を示した様です。
これまでの規制緩和と「官から民へ」の流れは、過度の競争を生み、多くの矛盾を含んだ「格差社会」と突入して行きました。
何事も行き過ぎは良くないですね。来年の今頃は明るい漢字が一位に選ばれていることを希望し、期待します。
「町のカメラ屋さん」11/1
「町のカメラさん」と聞いて何を思い浮かべますか。昔、商店街にあった「町のカメラ屋さん」は今はもうほとんどありません。シャッター街の一部になっているようです。残っていてもスタジオとしてか、プリント専門店としてですね。カメラ本体は、○○○カメラなどの大きなお店で買うことが多いのではないでしょうか。
さて、息子の高校のPTAでご一緒させていただいている「町のカメラ屋さん」はちょっと違った方法で生き残っていました。彼のお店に行くと、見慣れない機材がいっぱい置いてありました。この「町のカメラ屋さん」は実は水中カメラの機材を販売する専門店として生き残っていたのでした。当然ニッチな商品ですから日本国内だけではたいした商売にはなりません。ですから、全世界を相手に商売をしていました。インターネットを駆使し、不慣れな英語を使いお店を守ってきました。
あるとき彼は言いました。「時代は変わっているのだから、私たちも変わらなきゃ」と。不景気のせい、政治のせい、他人のせいにしている人多くありませんか。環境が変われば、自分も変わっていく必要があると思いました。
この「町のカメラ屋さん」のおじいさん(先代)はいつもお店にいます。ご近所の人とおしゃべりしています。お店は変わってしまいましたが、お店の中におじいさんの居場所があるのはいいなと思いました。
「知識と経験」 10/1
私はこの業界に来る前は、ある機械メーカーでほんの数年ですが、技術屋をしていました。現場で実習をして、作業工程を勉強し、事務所で設計をして勉強していました。
それなりに大きなメーカーでしたから、そこには机やパソコンにむかって図面をひく設計者と、工場(現場)で実際に製作する作業者がいて、お互いがいろいろと知恵を出し合って、より良いものをつくっていく、ということが毎日のように行われていました。
設計者は、専門書や論文などから得た様々な知識をもとに設計します。
現場の作業者は、それまで培ってきた経験をもとに設計図面どおりにつくっていきます。
いつまでも同じことの繰り返しでは先細りになってしまうので、少しでも安く、少しでも良い物をつくるために、日夜知恵をしぼっていますが、新しいことをしようとすると、設計者の知識による結論と、作業者の経験から想定される結論が相反してしまうこともあります。
机上の理論が、全て理論どおりに成立するのであれば、設計者の仕事は随分楽になることでしょう。実際には大半が理論どおりにならず、試行錯誤を繰り返すことになるのではないかと思います。本当はそこに面白みがあるのですが。
新しいことを始めるとき、作業者にとっては未経験ですから、経験から判断することはできません。しかし、過去の経験から判断すると、こうなるだろう、と推測することは可能です。この推測は、理屈では説明がつかないことでも、意外と近い結果になることがあるので、理論的におかしい、と簡単に切り捨ててしまうのも問題です。
現状から一歩先に進むためには、知識だけでも経験だけでも進めません。きっと、知識と経験の融合ができたとき、一歩先の世界に足を踏み入れることができるのではないかと思います。そして、知識と経験の相反を楽しむことができれば、二歩も三歩も前に進めるかもしれません。
「風習の違い?エ-!!」9/1
先日、韓国の釜山に行って来た。チャガルチ市場という海鮮市場へ行き、たくさんの新鮮な魚が威勢良い売り声とともに売られていて、大変な活気を感じた。しかし、大きな太刀魚が陳列台の手前に縦に垂れ下がるように並べてあって、太刀魚の尻尾が地面についていたり、屋台の横で小さな椅子に腰掛けて、チヂミの材料が入ったボールを地面に置いてこねているアジュンマ(おばさん)がいたりと、文化、風習の違いと思いながらも「エー!!」と驚くことがたくさんあった。中でもびっくりしたのが、狭い道で道路工事をしていたのだが、穴を掘っているショベルローダー(ショベルカー)の横に、工事箇所と区分する歩行者用の仮の道がなくて、交通誘導員(警備員)もいなかったことである。私達はショベルの動きを注視して、ショベルが向こうを向いているときに、車両の横をすり抜けていかなければならなかった。韓国の規則は知らないだが、日本では、道路工事の際には自治体が必ず、交通誘導員を置くことを義務づけているし、安全衛生法でも作業指揮者や誘導員の配置が義務づけられている場合がある。ショベルローダーの横を緊張してすり抜けながら、事故は起こり得るものとして、企業は安全対策に十分注意を払わなければならないと感じた釜山旅行であった。
「会計と説明責任」 7/1
最近、学生に会計を教える機会があった。「会計(Accounting)とは何でしょうか?」こんな質問をすると、「簿記とか計算すること」という答えが返ってきた。確かに、間違ってはいないが、さらに踏み込めば、「その結果を説明することである。」
AccountabilityというAccountingと語源を同じにする言葉があるが、「説明責任」と訳されているように、本来、会計は説明することに意味がある。会計とは財産運用の受託者から財産運用の委託者への説明なのだ。株式会社で言えば、会計とは経営者から株主への株主資本の運用結果の説明である。そのために、年1回定時株主総会の報告がある。
委託者が受託者に財産を預け、その代わり、説明責任が発生する。そんな当たり前のことができていない出来事が年金問題なのだろう。銀行で積立預金を30年した人が、突然、銀行から、「当行では積立預金の記録がないため払えません。もし、30年分の支払の証拠があれば、払います。」と言ってきたらどうだろう。当たり前のことだが、説明責任は委託者でなく受託者にあるのだ。
しかし、最近では、株式会社でも、この説明責任を嫌って、MBOによって委託者(株主)と受託者(経営者)を再統合してしまうケースもあるが・・・
「御社のウリは何ですか?」 6/1
経済が活性化し、物やサービスがあふれかえる社会では、同じものを同じように同じ価格で売っていては、資本力が大きくて腕力で勝る大企業に、中小零細企業は勝てない。
成熟した経済社会で、いま求められているのは、本価値にプラスした付加価値である。いわゆる「御社のウリ」であり、最近よく耳にする言葉でいえば、「御社のオンリーワン」である。
この自社のウリというものを明確にし、戦略としてオンリーワン企業をめざしてこそ、中小企業は大企業に挑むことができる。
では、この「ウリ」の開発はどうすればよいのか?
製造業、建設業、小売業、サービス業など業種によって多種多様であり、それぞれの「ウリ」は違うけれども、ひとつ共通して言えることがある。
それは、多数が「ダメだ、できない」と思っているところに商機があるということだ。世の中の多くの新商品、サービスはそこが出発点となっている。
道がないのなら、自分でつくろう!
「株主名簿ありますか。」 5/1
最近は、会社を作ることが簡単になりました。
昔は資本金の1000万円がなければ株式会社は作れませんでしたが、
今は、1万円でも、10万円でも、株式会社を作ることができます。
世間に数多く会社はありますが、会社は誰のものでしょうか。
会社は、株主のものです。
では、株主って、何でしょうか。
会社の所有者です。
上場企業の株主であれば、株主であることを実感する機会は、あります。
定期的に、株主総会の通知が来ますし、
事業報告もあります。
配当を行っている会社であれば、配当金の支払いを受けることで、株主であることを
実感します。
中小零細企業の会社の株主はどうでしょうか。
株主総会の招集通知は来ますか。
事業の案内は、来ますか。
配当はありますか。
上場企業同様の手続きを行っている会社もあるでしょうが、
そうではない会社も多くあるはずです。
では、中小零細企業の会社の株主は、自分が株主であることをどうやって確認するの
でしょうか。
株主名簿です。
会社には、株主名簿があり、この名簿を確認すれば、自分が株主であることを確認で
きるのです。
ところが、、、
株主名簿がない会社がたくさんあります。
株主名簿がない会社の場合、株主は誰なんでしょう?
<寒いお花見> 4/9
4月3日(火)に鶴舞公園へ花見に行ってきました。鶴舞公園で花見をするのは、実は初めてですが、提灯と屋台のおかげでお祭り気分を味わえました。桜もほぼ満開で大変綺麗でした。しかし、難点は寒かったこと。社会人のグループがいくつか集まって花見をしていましたが、結構、寒さに耐えながら花見をしている感じでした。いつもなら場所取りで大変なのが、早々と引き上げるグループが多い印象を受けました。一方、場を盛り上げようとマイク片手に隠し芸をやっている輩もチラホラ見えましたが、おもしろそうと思う反面、大変だなぁ〜と妙に感心したりもしました。
結局、花見は公園内部を歩くだけで実質終わり(それくらい寒かった!)、公園内の暖房が殆ど聞いていない茶屋で酒盛りと相成りました。
特許業界が忙しい時期は、あまり特定することはできないのですが、強いて言えば、年度末の3月、年末の12月あたりでしょうか。ノルマ出願や予算消化等、色々事情はあるかと思います。そういう意味で、ちょうど4月は一応区切りの時期であり、一段落ついた気持ちで桜を眺めることができました。
「缶コーヒーの値段」 3/1
先日コンビニで缶コーヒーの300ccのミニボトルを発見しました。こだわりのブラック無糖です。昔はブラック無糖の缶コーヒーは190ccの小さなサイズのものしかありませんでした。そこで気がついたことがあります。
300ccのものが137円、190ccのものが120円です。差額にして17円。そのうち、消費税5%を引くと15円になります。ということは300cc−190cc=110ccだから、15円÷110cc=0.136364円/cc これに190ccを掛けると約26円。
つまり缶コーヒーの中身の原価は最大でも30円しないということになります。
でもこの中には当然にコーヒー豆等の材料費以外に設備費・労務費・販売管理費・利益等も含まれるはずです。
あくまでも推測ですが、缶コーヒーの中身の原価は8円から9円ということになるのでしょうか。
ちなみにコーヒーの定義は「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」によりますと、「内容量100グラム中コーヒー生豆換算で5グラム以上のコーヒー豆から抽出または溶出したコーヒー分を含むもの」だそうです。
ということは、190ccの缶コーヒー1本に含まれるコーヒー豆の量は9.5gになります。
仮にその原価が8円だとするとコーヒー豆1kgの価格は??
もうおわかりですよね。
(答 8円÷9.5g×1000g=842円)
「見えない、見せない」 2/1
値札が消費税込みの表示となっています。便利だという人もいます。でもこのままだと、消費税を払っているという感覚も薄れていく気がします。ビールの代金のうち、酒税は半分近いと言われていますが、払うときにあまり意識しません。ガソリン代も同じようなものですね。
でも税金を集める側の立場で考えると、いかに見えないようにするか、見せないでおくかは大事な作戦ですね。気が付かないうちにしっかり集めることができるからです。
給料から天引きされる源泉所得税も、納税している意識をあまり感じさせないし、わずらわしくないので何も考えなくなるようです。この源泉所得税の制度は、戦時下に働き手の減少を補うものとして導入されたものです。納税コストは会社が負担し、実際に納税する従業員と税金を集める側には楽なシステムですね。
納税している意識が薄れることにより、今度は使い方に対しても無関心になってくるのではないでしょうか。繰り返される役人の無駄遣いも裏金も、「見えない、見せない」ところから生まれてきていると思いませんか。
源泉所得税の制度はいらないし、代金に税金が含まれているときは、全て表示させるべきだと思いますがいかがでしょうか。
「きっかけ」をつかむために 1/4
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
昨年末12月24日にテレビで、漫才の若手NO.1を決める番組を放送していました。2001年から始まって、昨年で6回目を数えるこの大会ですが、私も毎年欠かさず見て楽しんでいます。昨年は見事「チュートリアル」というコンビが優勝しました。おめでとうございます。とても面白かったです。
この大会では優勝すると賞金が1000万円もらえます。昨年の大会では3000組以上参加者がいたそうですが、「チュートリアル」はそのなかから頂点にたどり着いた唯一のコンビです。きっと、1年間努力に努力を重ね、本当に一生懸命稽古してこられたのだろうと思います。そして、その努力の結果受取ることができる1000万円という賞金は、若手の芸人さんにとっては、とても大きなお金でしょう。
しかし、過去の例ですと、その1000万円よりもっと大きなことがあるように思います。優勝したコンビは、翌年ほぼ間違いなくブレークするのです。おそらく、大会に優勝することで、その時点での芸人さんの力量が証明され、各番組が出演依頼をするのでしょう。
昨年の優勝コンビ「チュートリアル」がスターダムにのし上がる「きっかけ」をつかんだことは事実。もちろんそれ以後、超一流の芸人さんになるか、消えていくかは、その芸人さんの努力次第です。そしてその「きっかけ」を作ったのも自分たちの努力。
私たちも会社も、上を目指すためには「きっかけ」をつかむことが必要ですが、「きっかけ」をつかむその裏側には努力が必要なのでしょう。そして、「きっかけ」をつかんだ後にも相当な努力が必要なのでしょうね。今年が良い1年となりますよう、日々努力を重ねましょう。
「何でも会社まかせ」 12/4
11月終わり頃の新聞紙上に「<年金記録ミス>昨年度だけで3万件、さらに増加か 社保庁」と出ていた。それを見て、社会保険庁への不信感をさらに強くした人も多かったであろう。しかし、ここで疑問がある。老齢年金の受給手続を行う時には、自らの職歴を申告し、確認を行うのである。その時に、なぜ気が付かないのであろうか?会社に入社すると前職のある人は、年金手帳を提出し、会社が加入の手続を取る。しかし、無くしている人がかなりいて、そうすると転職の度に新しい年金手帳が作成されてしまい、その結果、同一人物が、たくさんの番号の年金記録を持つことになってしまったのである。制度上の不備も確かにあるが、このような記録ミスが起きる要因のひとつには、社員自身の何でも会社まかせという姿勢にあるのではないだろうか。給与明細で見るのは手取りだけ。健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料など控除されているものの意味には興味がない。税金についても会社が年末調整をしてくれるので、全くわからない。このような社員では、自らのミスも、教えてくれなかった会社が悪いと言いかねないのである。何でも会社で親切にしてあげることが、社員のためになる訳ではないのである。
「浮世離れした言葉」 11/1
「消費税は現在何%でしょうか?」こんなクイズ番組を家族で見ていた国税局勤務のお父さんが得意げに4%と答えて妻と娘の失笑を買ったという。税法上は、消費税は国税部分4%で、地方消費税1%を合計し5%となり、これを「消費税等」と言う。そのお父さんは「消費税等は現在何%でしょうか?」と質問されれば5%と答えることができたのだろう。しかし、こういった浮世離れした言葉は、専門家の中でしか通用しないだろう。
最近、この「等」が専門用語中にやたら増えてきた。今年5月の会社法施行により、従来あった「利益処分案」は廃止となり、新たに「株主資本等変動計算書」なるものが必要になったが、これにも「等」が使われている。要は、資産と負債の差額である純資産の動きをまとめた表なのだが、言葉として非常にわかりにくい。なぜ「純資産変動表」としなかったのか?センスがないと思う。株主資本という言葉を残したかったのだろうか?この株主資本という言葉も数年前までは自己資本と言ったものだ。それが、証券取引所の偉い人が「株主から出資された資本を自分のものであるかのように自己資本と言うのはいかがなものか?」と言ったとかで、急に変更になってしまったそうだ。なんとも浮世離れした話だが、真のプロフェッショナルは、こういった専門用語を浮世の皆さんにできるだけわかりやすく説明できるよう日々精進していきたいものだ。 (文責:会子)
「景気と秋の空」 10/3
景気は回復した、もうだいじょうぶだという声が、ちらほら聞かれるようになりましたが、そもそも、高度経済成長からバブルまでのような、上昇一辺倒ののような景気に、もう一度回復することはありません。ですから、そういう意味での景気回復などはないのだと思います。
現在の、少し上昇基調の景気は、バブル後の、下降一辺倒だった景気から脱出したに過ぎません。今や日本経済は、日本国内だけで完結しない経済になったのです。原油価格、米経済、中国経済などあらゆるものから影響を受けて、状況によって突然悪くなったり、良くなったりします。ですから、新聞紙上等の、景気が良くなった悪くなったの文言に一喜一憂せず足元をしっかりと見て経済判断を下す必要があります。
「わからないのは、景気と秋の空」。きっと、10年後のことわざ辞典はこうなっていることでしょう。 (文責:うさぎ)
「リスク管理できてますか?」9/8
デューデリジェンスってご存知でしょうか?昨今、盛んに使われる言葉ですが、簡単に言えば、M&A、企業買収、会社分割等したりする際の事前調査のことです。
会社を買収したり、合併したりする際、その会社の価値、事業の価値を調べてから進めていくのは当然のことですよね。その事前調査をして価値を測定するのが、デューデリジェンスの目的です。
そして、価値を測定するのに、最も難しく最も重要なことが、リスクの発見です。なぜなら、現在は既にわかっているわけです。わからないのは将来です。将来に損失を招く要因を分析して測定した、損失度と不確実性の度合いをリスクといいます。
M&Aや企業買収では、このリスクを把握して管理するのはあたりまえですが、常日頃から企業はリスク管理を行うべきではないでしょうか?
最近、そんなことを強く感じます。
「売り上げよりも利益追求」5/11
売り上げが昨年よりも増えた増えた、でも、あれ?利益は減っているということはありませんか?「利益」は簡単に言えば収入から費用を控除したものです。売り上げは収入に直結しますが、売り上げが増えたからといってすぐ利益が増えるわけではありません。広告宣伝費をたくさん使って、売り上げ向上に結び付けても、広告宣伝費がそれ以上であれば、利益は増えません。
売り上げUPも大切ですが、コスト削減も大切です。このコスト削減はなかなか難しいです。なぜなら、経営者ひとりでは隅々までいろんな経費についてチェックできないからです。では何が必要かといえば、まず第一に、社員それぞれのコスト削減意識が必要です。そして次に、コストを削減するノウハウも大切です。ノウハウとひとえに言っても、物的、税法的、労働的等多義にわたりますので、専門家のアドバイスを受けられることをお勧めします。
「都市と地方の経済格差」4/18
バブル時代、まず都心で景気が回復し、地方までマネーは循環したが、今度の景気回復では、地方までマネーがまわっていないようだ。なぜか?やはり一番大きい要因は、公共事業にある。バブルの頃、公共事業の名目で地方までマネーは循環したのだが、公共事業費が少なくなった昨今では、地方にマネーは循環しなくなっている。いわば、公共事業は地方経済の柱であったわけである。また昨今では、マネーが地方ではなく海外へ行く機会が増えたことも大きく影響している。
最近の都市と地方の経済格差はこんな理由によるものである。
でも、だいじょうぶ。栄枯盛衰。都市部のオフィス賃料と人件費が高くなりすぎて、やっていけなくなる時代がもうすぐ来ます。そうなったら、企業は都市部から地方へオフィスを大移動させますから。インターネットさえあれば、都市部に大きなオフィスを構える必要はないですよね。
そのために、地方では今から受け入れ準備が必要です。
 「忙しいけど儲からない経済」3/24
大企業の業績が良好である。特に、自動車、電器産業は安定しており、その協力企業としての中小企業も忙しい。けれども、中小企業はそんなに「儲かってない」という声をよく聞く。なぜだろう?忙しいなら、儲かっていなければいけないのに。この理由は、消費者物価にある。
長引く景気低迷を受けて、大企業は商品販売量を増やすために、コスト削減の一環として、中間品、部品等の発注単価を下げて、エンドユーザーへの売値を下げてきた。そのおかげで、販売量は増えてきたのだが、ここへきて、石油などの原材料は高くなり、中小企業は中間品、部品等の発注単価を高くしてもらいたいところだが、大企業は売値に上乗せできないので、発注単価は現状のままである。なぜ売値に上乗せできないかといえば、売値が高くなると、需要が減退するか若しくは外国商品に価格競争で負ける可能性もあるからだ。
それで最後に、中小零細企業にしわ寄せがくる。しかし、これをボヤいてもしょうがない、世界の流れだから。 誰でもできることをやっていると、最後は価格勝負になり、外国の方が地価も人件費も安いから、価格では勝てない。忙しくて儲かる経済を求めるのなら、他者にはない付加価値をつけるしかない。
地方分散化」3/16
構造改革はまだまだ道半ばです。今までは、規制緩和、郵政民営化、平成の徳政令といわれる再生への法整備、官業を民業へなどです。しかし、一番大きな構造改革を忘れています。それは、東京一極集中から地方分散化への構造改革です。
地方分散化は、世の趨勢でそうなると思うのですが、これを、よりやりやすくするためには、もっとITインフラを整備する必要があります。ITインフラの整備を促進するためには、規制緩和、優遇税制、中央と地方の協力体制を構築しなければなりません。
地方分散化がどうして世の趨勢なのかは、またの機会に委ねますが、キーワードは3つです。景気、IT、自然回帰です。
「物あまり時代」3/7
テレビや新聞にでてくる経済評論家は経済指標に基づいて、いろんな分析して、日本経済の行方を語っています。「景気は回復した」「消費者物価指数は上がる」「金利は上がる」などなど。でも、どうでしょうか?経済指標を離れて冷静に考えてください。日本経済は、バブル崩壊後、これだけの長い間、リストラ、コスト削減、不良債権処理を進め、その結果経営破たん、自殺者増加という痛みに耐えてきたのです。もうそろそろ少しぐらい良くなってもいいでしょう。景気回復だ、なんだかんだというより、世界規模の経済が始まっていることを直視する必要があります。ですから、これからの景気は日本経済の景気うんぬんというよりは、個人個人の景気或いはその会社だけの景気と考えたほうが良いと思います。物の価格や金利は需要と供給で決まります。戦後からバブル崩壊期までの、物がない時代でかつ護送船団時代なら、売り手市場でした。これからは違います。物があまり、日本は買い手市場です。経営者及び商人はこの点をよく考えて経営の舵を切る必要があります。
「インフレはやってくる?」2/28
日本経済の景気は上昇基調だと、昨今毎日のように新聞紙上を賑わしています。確かに、経済の統計数値は上向きで、自動車、電機、海運等の大企業とそれに関連する中小企業の一部は好調です。そこで経済が好調で低金利だとインフレになるということで、量的緩和を解除しようとしています。でも、経済はグロ−バル化時代で、人件費が安い国へ或いは土地等のコストが安い国へシフトしています。ですから、個性がなく価格だけを追い求める商品の物価は上昇しないでしょうし、逆に商品力で勝負しようとする商品は上昇するかもしれません。物価も商品によって決まる2極化時代になると思います。となると、日本の人件費はどうなるのでしょう。 |